滅びゆく雲南市 (1)

島根県の総人口が70万を切ったというニュースが流れた。

 

雲南市の人口が年に400人ぐらいは確実に減っているというのは実は前からわかっていた。選挙の時に見たから・・・

そして、雲南市の統計である程度ちゃんとした数字を出してみた。

この数値の中には自然減(死亡数-出生数)と人工減(転出数-転入数)の両方が含まれる。しかし、どちらも減っている。

 

この数字、当たり前のことなのだけど、1年に1%、5年で5%、10年で1割減少しているということになる。

これは大変なことだ!

単純に減る数が一定だと仮定すれば、100年後に誰もいなくなる。

しかし、ゼロになるまで、何も変わらなく続く、ということは実際にはありえない。行政単位が存続していくためには、納税者の人口が一定の規模を保たなくてはならない。総数が減って、そのうち高齢者だけが増えていくのであれば、100年も待たなくてもどこかで破たんするのは目に見えている。

その正確な試算が欲しい。今のままなんとなく続いていくのであれば、今の子供たちがいい年齢になるころには雲南市は存続していないだろうと私は思う。

 

5年ほど前まで雲南市の出生数は300少しあった。今は250ないらしい。

1学年が雲南市全体で250人ほど、ということになる。私の世代で大東中学校は1学年で160人ぐらいいた。大東町内だけであと海潮と久野が別に中学校があり、大原郡では木次や加茂、さらに飯石郡には別に中学校があった。ざっと考えて倍ぐらいはあったと思う。そして、私の親の世代はさらに倍ぐらいの同級生がいたと聞いている。

 

本当は、島根県内の他の市町村や他県の市町村も同様の状況があるところが沢山ある。しかし、今は雲南市の話だ。

雲南市の人口は増えていない。

言い換えれば、誰も、雲南市に住みたいとは思わなかった、ということだ。誰も雲南で子供が産みたいと思った人もいなかった。

「雲南には美味しい米があるじゃないか。お茶があるじゃないか。」

だけど、それはただの手前みそだ。現実に雲南の人口は減っているのだから、誰も雲南が魅力のある土地だとは思わなかったということなのだ。

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