Accessプロジェクトの廃止

Access2013ではAccessプロジェクト(adp)ファイルが作れない。

OLE DBが廃止になってしまうということで、全部ODBC接続にする、ということなのだ。それで実際にいま、Access2010のプログラムファイルをAccess2013に書き換えている。

 

ま、そりゃ、出来なくはないですよ。だけど、これは大問題だねえ。

 

たとえばODBCでストアドプロシージャが呼べない。SQL SERVER機能をフルに利用して、ユーザによって権限を割り振り、直にテーブルを触らないように特定の処理をストアドプロシージャにしてさらに実行できる人を限定する、というようなことがアクセスプロジェクトでは楽に出来ていた。

しかし、Access2013ではそういうことはできないのです。

 

ビューが見えないということも起きている。どのビューが見えて、どのビューが見えないのかわからない。そもそもODBC接続でテーブルリンクをしたら、それがテーブルなのかビューなのかはAccess側にはわからない。Accessプロジェクトではビューは直接クエリー扱いだった。そういうことはできないのだ。

 

ある意味、Access2010はビジネスアプリケーションで、Access2013はおもちゃだ。

マイクロソフトさんはこれをやったけど、アクセスプロジェクトで社内システムを動かしているユーザさんはいっぱいいると思うのだ。そして何年か前「これからはOLE DBですよ、Accessプロジェクトですよ」ということで、敢えてAccessプロジェクトにしたお客さんもたくさんいただろうし、実際その期待に応える仕組みをAccess+SQL SERVERは提供してきた。

絶対、Accessから客は離れると思う。もうAccessではダメだ。Webシステムで作ろう。マイクロソフトは・・・やめておいたほうがいい。誰もがそう思うだろう。

 

なんでこんなことやっちまったんだろうかね。

Accessプロジェクトの廃止」への2件のフィードバック

    • kenさん、こんにちわ。

      よく記事をご覧くださいました。技術者さんですか。

      結局今、accdb内に接続するテーブルと主キーを入れたテーブルを作成して、プログラム的に一個一個テーブルリンクをさせています。
      そうしないと、接続情報がリンクテーブルごとに変わったりしてしまうからです。
      遠隔地の処理速度が劇的に遅くなっていて、ユーザさんには申し訳ない思いです。

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