タブアプリケーションの不思議

いま、我々が目にするほとんどのウィンドウズアプリケーションはタブアプリケーションになっている。
たとえば、ブラウザがそうだ。ChromeもIEもEdgeもSafariも上にタブが表示される。テキストエディターなどでも、タブがいいとして歓迎されているコメントを見ることがある。

しかし、かつてタブアプリケーションは一般的なものではなかった。Windowsのアプリケーションのガイドライン、基本的なAPIというのは、SDI(シングルドキュメントインターフェイス)、つまり1ドキュメントに1ウィンドウを割り当てるのか、MDI(マルチドキュメントインターフェイス)つまりアプリケーションを立ち上げると親ウィンドウが立ち上がって、その中に複数の子ウィンドウを立ち上げるか、どちらかが基本だった。

昔OfficeはだいたいMDIだった。つまり、ワードを立ち上げると空っぽで、その中に複数の文書を開くことができた。またブラウザはIE6まではSDIだった。一つのWebページは1つのウィンドウで開けた。 続きを読む